気にはなっていたけれど中々手にとらなかった本。
でも、今、迷いなく手に取りました!必要だったのは今なんだ!
理由は「語りたい推しができたから!」 表紙にも書いてありますが
推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない
これに、めっちゃ共感しました。「すごいよかった」「すごいおもしろかった」「めっちゃいい」ヤバい以外にもこんな言葉しか出てこない自分が辛い。
語りたいものができたとき、布教活動がしたくなった時に、おススメの本です。
「好き」を言語化する技術 三宅 香帆 (著) ディスカヴァー携書
感想を書くのに必要なのは読解力ではなく妄想力
もう、これに撃ち抜かれました。「読解力ではなく妄想力」 これ、パワーワード過ぎませんか?感想を書くためには、語彙力や構成力、上手に文章が書けないとだめだと思っていました。だからどうしても頭の中であれこれと妄想感想戦をやるのです。ふわふわと妄想を思い浮かべているだけで幸せです。
そこに、この一文です。「妄想力あったら書けるの!?」
それでも、頭の中の妄想を文字にするのは至難の業です。でも、「妄想でいい」と言われると、「とりあえず頭に浮かんだことをどんどん出していくといいんだ」ってことででてきます。妄想したことを文字化するだけなので「間違い」はありません。頭に浮かんだことが正義なんです!(ホンマか・・・?)
伝えたいことが伝わるのが、うまい文章だ
まさにそれ。私の伝えたいことが妄想でふわふわしていることが問題なのかもしれない。
書き始める前にやっておくとよいことがある
- 読者を決める・・・・・・・・・語りたいものができた人
- 伝えたいポイントを決める・・・妄想力とちょっとした技術と書き終わること
これを決めてから書き始めるといいらしい。技術的なことは順番に書いてあるけれど、それを全部網羅するとなると、2番目の最後「書き終わること」ができなくなる恐れが大いにある。
ただでさえ、本を読み終わってから時間がたっている。読みながら書いていければと言う気持ちだったけど、ついつい後回しにしてしまって言葉にできなかった。
言語化には最低限の語彙力は必要なんだと思う。でも、本書では「細分化」が必要だと書いてある。細分化の技術もないまま「語りたい」だけで進めているけれど、まずは書き終わる回数を増やすことが当面の目標になりそうだ。
好きなものがあると少し生活が明るくなる
少し前までは「あれがしたい」「これがしたい」と思えませんでした。ワンオペで子供たち、それも障害を持つ子たちを育てていると「あれを勉強しておいた方がイイ」「検証をしておいた方がイイ」「記録しておいた方がイイ」「教材を作っていた方がイイ」など、【やっておいた方がイイ】ことに忙殺されて、無意識のうちに「好き」を作らないようにしていました。
でも約10年たって「本を読みたい」「物語読みたい」「編集者のお仕事知りたい」「いろんな本屋さんに行きたい」など、もともと好きだった本のことを思い出しました。
近所にステキな本屋さんができたこともあって一気に「好き」が見つかったのです。生活は特に大きく変わっていませんが、好きなことがあることで楽しく感じることが増えました。なんてったって妄想たくさんしてますから。
そんな「好き」を「好きだー」と言いたくなったのです。
おわりに
まだまだ「好き」を伝える技術は未熟です。それでも、好きなものを言語化していくことで自分のスキを見える形にしていきたい。見える形にしてそれを見返して「好き」にひたりたい。「好き」に浸るために、その時の私の感情を残しておきたい。年齢や経験で感情は変化していくかもしれない。その変化も楽しみたい。
まずは、「好き」を書く気持ちを盛り上げるために読んでみて、本当に盛り上がった本でした。