「子供の食事」という大きな大きな悩み、ありますよね。
- 親の愛情たっぷりの手作り料理
- だしで作る薄味料理
- 野菜たっぷりの料理
数え切れないくらい「子供の為に」はあふれています。頭を悩ませておられる方も多いですよね。もちろん料理嫌いの私にとっては最大級の問題です。
一生懸命作ったのになんで食べないの・・・。
今回は料理の問題でなく、療育を取り入れた方法を紹介します。
- 食べたいものの選択肢を提示する
- 「食べたい」と選んだものが「でてきた!」経験を作る
「夕食何食べたい?」最初は選択制で聞いてみる
選択制で聞くことが大きなポイントです。大人でもこんなことありませんか?
- A「何が食べたい?」
- B「なんでもいい」
- A「それじゃ、肉じゃがにするね」
- B「え、じゃがいもの気分じゃない・・・」とか。
これ、作り手からすると腹たつんですよね。
「食べたいものを考えるのがめんどくさい」というのが見え見えだったりで・・・。でも、子供だって急に何が食べたいか言われても思い浮かばないことがあって当然です。
なので、こんな感じで聞いてみます。(ルーが違うだけだけど・・・)
夕食、カレーとシチューどっちが食べたい?
「カレー」「シチュー」の言葉と料理が一致していない時は、絵カードや写真を見せて「どっち?」と見せるとよいです。
めんどくさいですが、紙に書き出して、食べたい方にマルをやチェックをつけてもらうと、後のトラブルが減るのでオススメです!
「食べたい!」を必ずかなえる
こちらから「何食べたい?」と聞いているので、「カレー!」と子供が答えたならば、その日の夕食はカレーにしましょう!
「自分が選んだものがでてきた!」
という経験を積み重ねていくことが大事です。親子間、家族間ではなあなあになりがちですが「約束を守る」ことは信用に関わってくるとても大切なことなのです。
親が約束をやぶっていると、子供も「約束とはやぶってもいいもの」と学習します。親子関係を健全なものにする為にも「約束を守る」は忘れてはいけないものです。
でも、色々な事情で難しいこともありますよね。そんな時は「約束しない」。仕事の取引と同じように考えるとわかりやすいと思います。
食事リクエストは体調不良時に役立つ
食べたいものが選べるととても助かるのが体調不良の時。少しでも飲んだり食べたりしないと、脱水の危険や体力低下の心配があります。
ただ、食べたいものの要求は簡単ではありません。「慣れ」によって段階があります。
- 選択を始めたばかり
- 目の前に色々な種類の飲み物・食べ物を並べて手に取ったものを食べる
- 選択に少し慣れている頃
- 絵カードや食べたい料理名を書き出したものから選び、親が購入し、食べる
- 子供が自分でいくつか選択肢を出せるようになった頃
- 食べたいものを聞く、悩んでいたら選択肢をいくつか提示する。その中で、考えたものを親が購入し、食べる
一番助かるのは「何が食べたい?」と聞いたら食べたいものを言ってくれることです。でも、これはとてもハードルが高いことだということを気に留めててくださいね。選択肢を思い浮かべることは大人だって難しいですから。
まとめ
食事の問題は、料理の上手下手だけではありません。何が食べたいか思い浮かべることだったり、選ぶことだったり、選んだものに責任を持つことだったり・・・。
また「選んだらかなえられるんだ!」という経験から、選ぶ喜び・お得感を感じ「次も選ぼう」へ繋がっていきます。
数回で獲得できる子もいれば、数年かかる子もいます。
「なぜ、我が子は理解してくれないんだろう」「どうして、自分の好きなものくらい選べないんだろう」不安や焦りやイライラ、先が見えない絶望感を感じておられる方もおられることと思います。
今できることは「続けること」です。でも、一番大変なことです。
毎日子供のことを考え、選択肢を作っていると本当に疲れます。そこで、私がやっていたちょっと大人気ない選択肢の作り方の1つを紹介します。
・選択肢を自分が食べたいものにする!
・作りやすいものを書く
大人気ないかもしれませんが、食べたいものか作りやすいものにしていました。
自分で食べたいものを言い出すようになると、うれしいですが「豚の角煮」とか「てんぷら」とか言われると、色々複雑な思いもあります。(作るの大変!最近は交渉することもありますが・・・)