我が家には重度心身障害で寝たきり状態の娘がいます。
田舎暮らしのため、都会のように児童発達支援や障害児の通園施設なんかはありませんでした。
そのため、地域の子たちと一緒にこども園に通っていました。
年長時は、小学校の敷地内の園だったこともあり、小学校の運動会に参加もしていました。
そんな状態だったので小学校に肢体不自由の支援学級を設置していただき、地域の小学校の支援学級に通学していました。
それでも、小学校にはエレベーターがなく新設の予定もないため、高学年になる頃に教育委員会より小学校へ「どうしますか?」という打診もあったようです。ただ、当時の校長先生が「確か、市内に階段昇降機があったはずです。一緒に卒業しましょう」と言ってくださり、階段昇降機を見つけてきてくださいました。
小学校の先生方から「みんなで修学旅行にいきましょう!みんなで卒業しましょう」と背中を押していただいて、修学旅行にも部分参加し、卒業もできました。
でも、中学校は違います。地域の中学校は家とは目と鼻の先なので通学はものすごく楽です。でも、中学校は小学校と違い支援学級はなかなか・・・な状態でした。また、将来のことを考えると支援学校に行きつつ、いろんな準備もしたほうがいいと思い、支援学校への進学を考えました。
ただ、一般的な就学ルートをそれると、それはそれは大変なルートになります。
一年がかりで準備が必要でした。そのうえ、そのロードマップは事前に公開されていませんでした。
見通しが持てない就学準備は私にとって心が休まらない1年間でした。
「支援学校に行くってなるとどんな準備が必要なんだろう?」と思われている方がおられるかもしれない。超少数だけど、そんな人に「こんな感じだったよー」とお伝えしたいと思って1冊の日記にしました。
当時の私がほしかったものです。
地域によって、学校によって詳しいロードマップは違うと思います。でも、国内の誰かの1つの事例でも、目安になるのではないかなと思いました。
電子書籍とペーパーバックがあるので、手に取りやすい方でみていただけれると嬉しいです。