先日の大雪で週末は警報が出たところが多かったのではないでしょうか?日曜夕方に警報解除になって「明日、学校あってよかった」と思われた方も多いはず。なのに、月曜日の朝にいきなり放送で「本日休校」のお知らせが・・・。えっ、なぜ!?
休校の連絡の伝達方法
どの学校も、何かしらの伝達方法があると思います。私の地区は、放送と学校からのメール連絡、地区の連絡網の3つです。
まずは、放送で教育委員会から休校の連絡が入りました。
理由は、「大雪により通学環境が確保されていないため」
こどもも放送を聞いていましたが「休校」はわかりましたが、「通学環境の・・・」に関しては「?』でした。
その後、学校からの携帯メールが入り、その後、連絡網が回ってきました。
休校と聞いたこどもの反応
放送で「休校」とう言葉はよくわかったようです。
①まずは喜ぶ
「やったー」と飛び上がって喜んでいました。学校は好きなのですが、月曜朝は寒いし雪が多いしで「いやだな」と言っていたのです。すでに学校へ行く準備は終わっていましたが、放送をきいて即おやすみモードになりました。
②どうして休校になったのか気になる
その後、喜びのテンションが下がってきた頃に、「なんで休み?」が気になり始めました。確かに「通学環境が確保されていない」というのは想像が難しいでしょう。
③翌日の準備をどうしたらいいのか悩む
火曜日の準備をどうしたらいいのかわからないと悩みました。通常、時間割通りですが、毎日連絡帳に時間割を書いて帰ってくるので、突然「時間割通り」と言われても対応できないのです。
学校からの携帯メールに付け加えて欲しかったこと
おそらく、これらの感情は程度の差こそあれ健常児でも持っていたと思います。教育委員会からの放送では無理がありますが、学校からの携帯メールにはもう少し情報を載せて欲しかったなと思いました。
また、放送も携帯メールも「保護者の皆様」になっていますが、保護者だけでなく児童たち宛でもあり、一番の当事者は児童であることを忘れないでいてほしいなと思いました。
つまり、メールには「火曜日は火曜日の時間割を準備してください」とか「通学路が雪で通れないところがあり危険なので休校になりました」など、具体的なことを少しでも書いて欲しかったです。
発達障害児への「見通し」伝達の仕方
発達障害児は「見えるものを信じる」傾向があります。なので「見えないものはわからない」ことが多いのです。
音声で伝えられても、音声は見えません。放送で聞いたこともすぐに忘れるか、そもそも頭に残りません。
でも、メール連絡だと文字なので頭に残りやすいです。なので、学校からの携帯メールはとても役に立つのです。
連絡網で電話連絡を受けて「わかりました、次に伝えます」と電話を切った瞬間にメモをしていなかったら「あ、もう1つ何やったかな?」とすっぽりと頭から抜け落ちることはありませんか?
目で見てわかるように伝えるというのはとても大切なのです。
まとめ
今回、気象状況で突然休校になりました。これは、災害が突然発生した時と似ています。大きな災害の場合はもっとパニックになり、音声情報が飛び交い混乱状態になります。こうなった場合に、発達障害児へ丁寧に情報伝達ができるか?というのは大きな課題です。適切に情報伝達ができれば、落ち着いて過ごせることが多いのです。
発達障害児だけでなく、みんなそうですよね。
同じ屋根の下で生活していても、ついつい音声で終わらせてしまう毎日。
「だめだなぁ」と日々反省しています。