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1%の革命 ビジネス・暮らし・民主主義をアップデートする未来戦略 (挑戦してみよう!)

東京都知事選挙が終わった少し後に、きのしたブックセンターに行きました。塞王の楯で直木賞をとられた今村翔吾さんがオーナーをされている本屋さんです。この本屋さんで「松岡まどか、起業します AIスタートアップ戦記」に出会いました。本棚の背表紙を見ていて、ぱっと目に付いたのが著者名「安野貴博」。この名前どこかで見たことがあるなーと。都知事選がどうのこうの・・・というpopなどはありませんし、本の帯にもそんなことは書いてありません。「この人作家?でもAIのこと言ってたような・・・」きのしたブックセンターでの出会いの本にしようということと、おもしろそうだったことで購入した本です。で、久々に一度も本を閉じずに読み切った。ものすごく面白かった・・・。

そんな方が、どんなことを考えて都知事選に出られたのか、絶賛のマニフェストとはどんなものなのか、これからどんなことをされようとしているのか・・・など気になったので手に取りました。

予約すると黒岩里奈さんが書かれた「チーム安野奮闘記」が読めるというのも楽しみでした。

「テクノロジーで誰も取り残さない東京へ」

「テクノロジーで誰も取り残さない東京へ」人と人とが互いに尊重しあい、誰もが自分らしく生きやすい社会を作りたい というビジョンを具現化するために、各世代の優先的課題にフォーカスし、かつ行政・政治システムの改革をセットにしたのが、「東京イノベーション」5つの柱です。

【現役世代】新産業で所得倍増

【未来世代】世界一の子育て・教育環境

【先輩世代】とことん安心の医療・防災

【行政運営】行政をもっと簡単、透明に

【民主主義】高速な民意反映

ビジョンをみると「よく見る雰囲気の言葉だなー」と感じた。私は障害者自立支援協議会の委員で障害者計画・障害福祉計画・障害児福祉計画が策定されるのを見てきた。その時のビジョンにも「取り残さない」や「尊重しあい」「自分らしく」などの言葉が入っていたからだった。

でも、大きな違いは5つの柱がわかりやすいこと。ふわっと書いてあるのではなく、誰に何をフォーカスするのかがはっきりしている。行政運営にも触れられているのが説得力も増す。

便利さを実感できる行政サービスの提供として「行かせない」「書かせない」「待たせない」「迷わせない」にフォーカスしワンストップの行政サービスを行うプランを提示された。

これは便利さが実感できると思う。ぜひ、当市でも取り組んでほしい・・・。

障害児を育てていると、市役所へ書類を取りに行ったり提出にいったりすることは多い。申請できるサービスかどうかを調べたくてもHPには「お問い合わせください」と書いてあって、いかないとわからない。ただ、突然行っても「担当者不在」ということで出直すこともある。これが本当に大変。寝たきり児が体調を崩して学校を休むと2,3週間外に出られないことも普通にある。その場合、夫が仕事から帰ってくるまで私は外出することはできない。つまり、市役所があいている時間にいけないのだ。

もしも、行かなくても申請できたり、申請の仕方がわからなくて迷うことがなくなったり、窓口で長々と順番を待つことが減ればとてもうれしい。個人的には手書きが苦手なので「書かせない」も超魅力的。最近は住所・氏名があらかじめ印刷されていることもあるので少しは減ったかな。東京だけでなく、是非とも田舎でも進んでほしいものだ。

そして「透明性」が重要とある。障害者自立支援協議会にでていて感じたことだが、パブリックコメントをだしてもコメントがつくことがほとんどなく、計画をだしてもおそらく見向きもされていない感じ・・・。そして「なんでコメントがつかない」「周知徹底が必要だ」という意見がでる。これに関しては興味がある人が少ないことや、必要そうな人にプッシュ型で届けられる必要があること、意見を伝える手段が選べるなど、色々ありそうだけど「見に来て!」と言いたくなる時もある。ただ、ここ1、2年、傍聴席に人がおられるのでうれしい。

「AI×ハードという活路」

日本はエンドユーザーにきめ細やかで心地よいサービスを提供するのが得意とするところなので、AI×介護、AI×配膳ロボットなどの例が出ていた。子供たちが福祉のお世話になっていて、AIなどデジタル化が進めば効率がよくなることがあると思う。ただ、データを集めることが多く、そこにかける労力がなかなかなさそうだなとも思う。まずは何かを試してみたくても現場にはその余裕が全くないことが大きな課題なんだと思う。AIやデジタル化による効率化は必要だけど、その導入過程での現場の負担をいかに軽減できるかがポイントになると思った。

アルゴリズム的にどちらにハンドルを切る設計が社会的に許容されるのか

もし走行中の自動運転の車がブレーキが間に合わず片方に2人の老人がいてもう片方に1人の子供がいた場合、アルゴリズム的にどちらにハンドルを帰塁設計が社会的に許容されるかーーそうした合意点を決めるのは、倫理的に非常に難しい問題です。

社会問題は、こうすれば全員納得するという答えはないなかで選択をせざるを得ない場面がななありますが、問題の中身を情報開示してフェアにホワイトボックスにすること、議論の課程もすべて「見える化」して、どんなプロセスで意思決定されたのかが誰にでもわかることが大切だ、と私は考えています。

障害児を抱えていると不利益を被ってしまうことが増えます。また、同じ障害児の中でも軽度や重度、医療ケアなどの状態によって不利益を被る人たちがでてきます。我が家はその枠に入ることもそれなりにあります。

そのときに感じることは、「多分そういう結論になると思う、でも、それならハッキリ理由を言ってくれ、いい感じでふわっとそれらしいことでまとめるのはやめてくれ、不利益を被っている人がいることを明言してくれ」です。切り捨ててるだけなのに、あたかも解決っぽい雰囲気を出すのはやめてくれと思う。だから、不利益を被り続ける人がいることも見える化してほしい。それだけで「誰も取り残さない」の一つの具体的なアクションだと思う。

放課後デイで重度や医ケアの子が中々利用できないとか、短期入所が無理とか・・・。

やらないといけないことはたくさんあって優先順位があるので、忘れてるわけじゃないとは思う。でも、それなら、いないことにしないで、いるということを見えるようにしていてほしい。

最近の資料に、不可や検討するかも、などが書かれてあった。どこも利用できないけど、こういった資料があることで知ってもらう機会ができたと思う。

関係機関の連携強化の支援

「児童発達支援」や「放課後等デイサービス」の活動記録などが地域の学校と情報共有されていないケースが多くあります。・・・・

行政が主導して、情報共有のためのフォーマットを統一し、各現場のDX化と合わせて、各機関の連携を推進するのです

これに大賛成。ぜひともかなえてほしい。サポートファイルというものが全国的に導入されているけれど、とりあつかいは市区町村によって違うし、とりあつかいどころかフォーマットも違うし、施設なんかでは独自のフォーマットがあるからそちらに書いてほしいと言われるし・・・。「これがあればスムーズで安心」と言われたけど、全然スムーズじゃないし安心もできない。

そもそも、市の雛型はそれだけで情報が足りないからそれぞれの施設や支援学校で追加の紙をかかないといけない。必要なことはだいたい同じなんだからフォーマットを1つにしてその中から必要な情報をとりだして渡す方式にできたらいいのに!

私はここに関して自分用にとりあえずやってみようと思う。プログラムがかけるわけでもなけれど、AIさんに聞きながら・・・。たたき台を作りながらいろんな人に相談してみよう。相談支援員、福祉施設の支援員、医療福祉施設の支援員、支援学校の教員など・・・今の私には相談できる人がたくさんいる。「できたらいいなー」と願うだけではなく、一番大変な「項目だし」をまずはやってみよう。

助ける人を助ける(Helping Helpers)仕組みが大切だ

本当にそう。「仕事だろ」で押し付けるのではなく、助ける人を助ける、支援者を支援する、こういった考えが必要だと知られてほしい。そして、そこにお金や人手を投入できるようにしてほしい。教員や福祉の職員。もう、義務教育も介護も安心できなくなってくるから・・・。

1%の挑戦者になることを恐れてはいけない

あれこれ不満もいいたいけれど、どうすれば変えられるかを考えてみよう。それが自分の頭の中だけだったとしても、今よりも見えるものが増えたり違ってきたりするかもしれない。そして、「いまだ」と思ったときに一歩足を踏み出すのもいい、踏み出した足を戻すのも自由だ。

外からみるだけじゃなくて内に入ってみると、また感じ方も違うかもしれない。

チーム安野奮闘記

都知事選は全国で放送されるので話題の候補者はよくテレビで見ていた。安野さんはAIの人、というだけで最初はよくわからなかった。「AIあんの」が出てきてから興味がでてきて、その頃にはネット上では情報が増えたような気がしていた。

仕事を持った人たちがボランティアでここまでのことを成し遂げられる熱にぐっときた。「新しい風を吹き込んでくれる人」に見えた。有権者ではないのであくまで外からだけど・・・。

盛り上がったところだけをテレビで見ていたから、こんなにギリギリで爆発的なことをされてるとは思わなかった。全ポスターを張り終えたなんて本当に驚いた。ここで「取り残さない」というメッセージを強く感じた。何度も読み返したい奮闘記だった。

おわりに

東京に住んでるわけではないけれど、日本のどこかで新しいことが始まったら波及するのではないか、もしくは目標にできるのではないかと思う。見出しはふわっと感じだけど、具体性を感じられてとても想像しやすいマニフェストに思えた。

選挙が終わってから、テレビやYouTubeで見かけることが増えた。どんどんいろんなことをされていて気になって仕方がない。「どんどん挑戦したらいいじゃない」と背中を押してもらっている気持ちにもなれた。

ずっとモヤモヤしていたサポートファイル。活用しやすいようにがんばってみよう!

そして、サーキットスイッチャーが読みたい・・・。

安野さんのマニフェストが気になる方は是非!!

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